6日目 1988/01/04
エタップ・イスタンブール・ホテルをチェックアウトして、タクシム
広場のオペラ劇場でトルコ・クラシック音楽のコンサートを聴く。
ネイ奏者アフメットの勧めだ。オーケストラにトルコの伝統楽器が
加わった編成で、この演奏をバックに独唱者がトルコ風の節回しの
曲を歌う。折衷的というか何か中途半端で退屈だった。
ペラパラス・ホテルの客室のドアには、それぞれここに泊まった有名人
のプレートが付けられている。
私たちの部屋はアルバニア王ゾグ。
中央の吹き抜けのホールを囲んで、2階3階に回廊が巡らされていて、
回廊に沿って客室が並んでいる。客室ドアのプレートや、開業当時
そのままの雰囲気が残る備品や内装を見ながら歩いていると、
出会ったボーイがアガサ・クリスティーの部屋を見せてくれた。
オリエント急行殺人事件が書かれたというタイプライターが机に置
かれていた。アガサ・クリスティー失踪事件の時、彼女はこの部屋に
滞在していたと言って、絨毯の端をめくると切れ込みの入った床板
が現れて、床板を外すと鍵が置いてある。
失踪事件の時、アガサ・クリスティーが隠した自宅の鍵だそうだ。
ウソっぽい仕掛け。
ペラパラス・ホテル内部の写真は今回もほとんど失敗で、見られる
ものは数枚だけだった。
テオドシウスの城壁に接するトプカプ・ガラージで開かれる市を
見に行く。大勢の人で賑わっていたが、売っているのは日用品や
衣類で観光客にとっては面白味がない。
早々に退散して、またグランドバザール付近を歩きまわって、
この日の宿ペラパラス・ホテルに向かう。
トプカプ・ガラージの市
中央ホールのシャンデリア
2階の回廊
客室の照明
ペラパラス・ホテル正面