それでも気分がよい時は、
ベランダだけには出られた



固い所の方が、かえって呼吸は楽だった。 
そして、本をよく枕にしていた。




     

時々思いに耽り、あいかわらずチェックが似合った。




そして、窓辺。今もヤンはここに居る。

僕は椅子に坐わり、思い出す。ヤンは僕のすぐ後ろにいる。
背中に鼻をくっつけると、野原の匂いがした。


BACK