異国への旅は最早不可。 せめて北海道の人知れぬ浜辺の流木を枕に死を待ちたい。 そして 死んだ体に重油をかけ、燃やして欲しい。 残った骨と灰は海がさらってゆくだろう。 ロマンチックな身勝手な願いがかなえられれば、僕の骨と灰は銀紙の星や月となって再び戻ってくるはず。 あの「草原の祝祭」のように。