「たましひ」より by ボリース・パステルナーク 1956
たましひよ わが身のまわりに起こった
すべてを嘆き悲しむ わがたましひよ!
おまえは生きながらに
虐殺された人々の墓地になった
彼らの体に香油を塗り
彼らに詩を捧げ
むせび泣く竪琴を奏で
彼らの非業の死を悼み
そうしておまえは この利己的な生皮剥ぎの時代に
良心を賭け 恐怖を賭けて
彼らの遺骸を安らわす
骨壷の墓碑となって立っている
この先 なをも挽きに挽き
この四十年そこそこと同様
村墓地の肥土(つち)となせ
ボリース・パステルナーク/工藤正廣(訳)「晴れよう時」(未知谷)より
勝手に引用、加工。
改作・怪作 by Jun Machida