そう 霊感がそのように書取らせるのだ わたしの自由な夢は いつもかしこへ 屈辱のあるところ 汚泥と 闇と 貧困のある方へ寄って行く かしこへ かしこへ よりへりくだり より低く---- そこからは別の世がよく見える‥‥ 君は見たか ゴミ集積所に群れるハイチの子供たちを あるいは 一発で撃ち抜かれたパレスチナの子供の頭を? 見透かし難い生の恐怖に 早く 早く眼を開け 大いなる嵐がおまえの祖国(くに)の すべてを吹き払ってしまわぬ間に---- 公正なる憤怒を熟させよ それができぬなら---憂鬱とふさぎの虫を おまえの中に貯えて 燃やせ‥‥ しかし ただ----この偽りの生活の 脂ぎった紅だけは拭い去れ 臆病なもぐらのように この世を避けて 地面を掘ってもぐれ----そこにじっとしていろ 一生涯この世を激しく憎み 軽蔑しながら 未来などは見るな---- 今日のこの日に 否と言え! |