おわりに

 物語が書かれた8枚のポストカード、
 そしてちょっと強引に物語に関連付けてしまった4枚のポストカードと
 ポストカードにならなかった1枚の絵(ボクの宝物)の物語。
 
 残った11枚のポストカードの舞台はベラルーシ、ベッサラビア、
 ブダペストそしてイスタンブール。
 草稿には、ペトログラード(現サンクトペテルブルク)、ピャチゴルスク、
 ウィーン、イスタンブールでの挿話もありました。
 ポストカードの絵とは直接関係しない挿話です。
 どんな順でどのように物語をつなげるつもりだったのでしょうか?
 多分、考えあぐねて、ちょっと気分転換。

 そして次に書かれたのが、
 ヤンの2つ目の夢の話「ヤンとカワカマス」でした。
 その前のヤンの夢の話(草原のクリスマスツリー)は、大きく膨らんで
 「草原の祝祭」になります。
 11枚のポストカードは置き去りにされたままです。

                           Mariko Machida
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