44. 君ガ代

「しかし、ヤホンの国歌トヤラは変わっテイルナア。リズムが全くナイ。脱力系か?いったいドンナ歌詞ナンダ?」









「閣下、早速調査資料をオ持チシマシタ。コレニヨリマスト、テンノーの統治は、小石が岩にナリ、その岩にコケが生えるマデ続くという意味だソーデス」

「フム、ワカラン。岩が浸食風化して小石にナルのが常識ダロー?」

「イエ閣下、この石は特殊なレキ岩の一種と思ワレマス。小石が石灰質とともに凝固スル角礫岩の一種かと……」

「フム、よく調べたナ」










「中途半端に終ワル曲ダナ。ナントナク気が滅入る。二番はアルノカ?」

「ハイ、閣下、時間の都合で通常一番しか歌われないヨーですが、二番の歌詞は、……起て飢えたる者よ、今ぞ日は近し、覚めよ我が同胞、暁は来ぬ……ああ、インタナーショナル我らがモノ……デス」

「革命歌ミタイダナ」

「オソラク作者は、一番で沈んだフンイ気を二番でモリ返そうと…」

「フム」

「ちなみに、三番は、…酒は飲め飲め飲むナラバ、…これぞマコトの黒田武士…とアリマス」

「酔ッパライのサムライソングか? ワカラン。しかし、よくココマデ調べたナ」

「閣下、我が情報省の仕事は完ペキデス」

「ウム」


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