葬送の列は森の中を静かに進んでいった。いや、列といっても、痩せた牛が牽く荷車の後ろには、ボクとニワトリだけだった。
ハンノキや白樺の黄葉は風に舞って、軽やかに落ちてきたが、落葉松のとがった葉はパラパラと散ってきた。
 まっ青な空近くでしきりに鳴いていた鳥たちも、ハッと鳴き止んでボクらが通り過ぎるのを待っていた。しかしボクらを見送るとすぐに元のように元気よくさえずり始めた。

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